『中空土偶(複製)』函館市所蔵
画像は、北海道立近代美術館HPより
★古代を夢見る焼きものアート展
-A★MUSE★LAND☆TOMORROW 2010 ARCHAIC FANTASY 土×炎=?
北海道立近代美術館、2009年12月20日(日)-2010年2月11日(木・祝)
最近、縄文時代に熱い視線が注がれています。北海道初の国宝となった、函館市南茅部出土のいわゆる「中空土偶」、青森から北海道に広がる縄文文化圏をユネスコの世界文化遺産に登録する運動など、縄文ブームともいえるほど、各地で展覧会やイベントが催されています。地球温暖化など自然環境への負荷が議論され、エコな生活や環境保護への関心が高まっている現在、縄文文化に見られる自然と人間との共生関係が注目されているのです。
では美術の分野では、縄文文化はどのように見られてきたのでしょうか。さまざまな造形的な実験が繰り広げられた20世紀前半、ヨーロッパでは、原始美術の持つ、素朴で力強い造形が、多くの芸術家たちを魅了しました。日本でも第2次大戦後、縄文時代の土器や土偶、古墳時代の埴輪などに見られる原初的な造形美に触発され、斬新でユニークな造形を陶芸で生み出した芸術家たちが現れます。
本展は、やきものアートの原型ともいえる土器や土偶、土俗的でプリミティブな造形がかきたてる古代への憧れ、こうした古代造形の世界を紹介するとともに、それらに触発された近現代の作家たちの陶芸作品、合わせて82点を紹介するものです。土と炎が生み出す不思議な造形、古代人たちをも魅了したその造形世界をお楽しみください。
★「観るだけ美術部員」のつぶやき
北海道内浦湾と、青森県などが共同で、縄文文化の遺跡を「世界遺産」に、という動きがありますね。わたしは、縄文時代の遺物については、全然わからないのですが、そこから出土した遺物が、北海道初の「国宝」に指定された、というのは、誇らしいことです。「中空土偶」は、大英博物館でも展示されました。
風邪が治りません・・
★北海道立近代美術館「古代を夢見る焼きものアート展」HP
http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/exhi/special/special_new.html