
★井上 靖 『海峡』展
井上靖記念館、2019年2月2日(土)-4月7日(日)
(WEBサイト→)http://inoue.abs-tomonokai.jp/
『海峡』は、昭和32年(1957年)から昭和33年(1958年)にかけて、28回にわたり『週刊読売』に連載された長編小説で、野鳥研究に心を奪われた医師とその妻、雑誌編集長とその部下などが織りなす物語です。
小説『海峡』の誕生にかかわった二人の人物、画家・福田豊四郎(挿絵担当)と、鳥類研究家・蒲谷鶴彦(登場人物のモデル)、そして作品の舞台となった青森県下北郡風間浦村(かざまうらむら)に関する資料などを、それぞれの角度から紹介し、その魅力を探ります。
井上靖が小説『海峡』執筆時に宿泊した、風間浦村(かざまうらむら)の旅館が、このほど解体されることになりました。このことを知った井上靖記念館の学芸員佐藤さんは、関連する資料集めに奔走、執筆の舞台裏を紹介する本展の開催にこぎつけたそうです。『海峡』は、野鳥研究に心を奪われた医師が、東京から下北半島に向かう場面が印象的に描かれています。井上靖は昭和33年(1958年)3月、津軽半島を望む風間浦村の下風呂(しもふろ)温泉郷にある長谷旅館に2泊し、その場面を執筆しました。以降、長谷旅館は「海峡の宿」として、ファンに知られていましたが、数年前から休館状態となっていたことから、風間浦村は、旅館近くに新たな温泉施設を整備し、その施設内に井上靖が宿泊した部屋を復元することを決定。解体した旅館の建材を生かすことになりました。
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