「観るだけ美術部」部長のブログ

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[常設展]★吉田和生 『人形浄瑠璃 文楽人形 静御前』

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(吉田和生 『人形浄瑠璃 文楽人形 静御前』、2010年)

 JR新大阪駅コンコースにて、常設展示

 「文楽」とは、「人形浄瑠璃 文楽」のことを言います。大阪で成立し、その由来は浄瑠璃の系譜になります。1955年に重要無形文化財に指定。2003年にはユネスコ無形文化遺産に登録されています。2017年現在、大阪市国立文楽劇場を中心に公演が行われています。
 こちらの「人形浄瑠璃 文楽人形」静御前は、JR新大阪駅コンコースに設置されているものです。「義経千本桜」の静御前を形どった人形で、吉田文雀さんによって、1994年に制作されたものです。現在の「人形浄瑠璃 文楽人形」は、2010年になって、16年ぶりに弟子にあたる吉田和生さんが「かっこよく、美しく」蘇らせたものです。
 この人形が使われる浄瑠璃義経千本桜』について、人形のそばに説明板が置かれています。「「義経千本桜」は、浄瑠璃3大名作のひとつに数えられる作品です。義経伝説の世界を題材に、数々の伝奇に彩られた物語が繰り広げられます。兄の頼朝に追われる身となった源義経は、そばに使えていた静御前を京都に残し、遠く西国へと逃れていきました。その後、義経吉野山に隠れているとの噂を頼りに、静御前義経を思い慕い旅路につきます。桜の爛漫と咲き乱れる中、(静御前は)吉野の山深くへと分け入っていくのでした」何とも日本情緒たっぷりのストーリーですよね。
 なお、『義経千本桜』の説明のほかに、「人形浄瑠璃 文楽」の説明書きも置かれているので、合わせて紹介します。「人形浄瑠璃文楽」は、日本が世界に誇る伝統芸能で、300年以上もの長い間、大阪の風土で育まれてきました。大夫の語りと三味線の演奏による情感豊かな義太夫節に合わせ、3人で一体を操る人形は、まるで生きているかのように多彩な表情を見せます。音楽性と演劇性が高度に融和した、世界に類のない舞台芸術です。2009年9月にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。国立文楽劇場
 この人形は、旅行ツアーの集合場所や、友だち同士の待ち合わせ場所として、大阪市民にとっては有名な人形なのですが、その謂れを知っている大阪市民は、そう多くはないはず。そういったことを、ちょっと調べてみるのも、楽しいかもしれません。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。

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