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[企画展]★この1点を見てほしい 林竹治郎『朝の祈り』 展

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(林竹治郎 『朝の祈り』、1906年、北海道立近代美術館

★この1点を見てほしい 林竹治郎『朝の祈り』 展
 北海道立近代美術館、2018年7月7日(土)-9月6日(木)

 5,000点を超える当館のコレクションから学芸員が1点を選び、多角的な研究を通して、作品の奥深い魅力を紹介する人気の展覧会です。
 今回紹介されているのは、林竹治郎の『朝の祈り』です。林竹治郎は1871年(明治4年)宮城県生まれ。東京美術学校(現在の東京藝術大学)で洋画を学び、1898年(明治31年)から美術教師として札幌に赴任しました。本作は、ちゃぶ台を囲んで、朝の祈りをささげる家族を描いています。母の膝に頭をうずめる幼子が、何とも可愛らしいです。竹治郎は敬虔なキリスト教徒で、朝夕の家庭礼拝を欠かさなかったと言います。モデルは竹治郎の家族ですが、聖書に手を重ねる少年は、当時林家に寄宿していた中学生なのだそうです。本作は1907年(明治40年)の第1回文展に北海道から唯一入選した作品であり、北海道洋画史の幕開けを象徴する重要な記念碑的作品と言えるでしょう。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。

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