「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[コンサ]★2017年を振り返って

 我が北海道コンサドーレ札幌は、今季J1リーグに過去最高タイの11位でフィニッシュ。特に終盤戦は快進撃を見せ、来季への期待を持たせてくれる結果となりました。
 きょうは、北海道新聞の特集記事から、今季の戦績を振り返ります。

★ジェイ、際立つ決定力 宮沢、素早い危険察知(12月7日付け)
 札幌は5年ぶりのJ1となった今季、2001年に並ぶ過去最高の11位で2度目のJ1残留を決めた。健闘の要因はどこにあったのか。各選手のデータから、今季を振り返ってみた。(渡辺史哉、データはデータスタジアム提供)
 まず目を引いたのは、ジェイの決定力だ。14試合(先発10試合)で30本のシュートを放ち、10得点。シュート決定率は33.3%と高く、特に終盤戦はシュートを打てば入るといった印象だった。
 札幌のFWでは9得点の都倉が11.3%、6得点のヘイスが22.2%。他クラブの選手を見ても、得点王の小林(川崎)が25.6%、得点ランク2位の杉本(C大阪)が18.2%と、ジェイの決定力が際立っていることが分かる。
 アシストでは福森と都倉が5でチーム1位タイ。2位はジェイ、兵藤、石川が3で並ぶ。石川は今夏に仙台から加入。本職のセンターバックではなく左ウイングバックでのプレーながら、しっかりと攻撃で貢献した。
 また、特徴的だったのがシュートやクロスのブロック数。64回でチーム1位の福森に続いたのは、ボランチの宮沢で60回だった。宮沢はインターセプト数でも1位の16回。危険な場所をいち早く察知し、主将として体を張り続けた。


★燃えろ!コンサドーレ平川弘の通信簿)(12月12日、19日、26日付け)
目標だったJ1残留を成し遂げた札幌。今季の選手たちの活躍ぶりなどをGK・DF、MF、FWの3回に分けて振り返ります。
【GK/DF編】
 J1残留の要因は、何と言っても体を張った最終ラインの守備であろう。格上チームとの対戦では、守る時間が長くゴール前に張りつけになる場面も多かったが、じれずにボールをはね返した。


 札幌のDFラインは通常3人が並ぶ3バック。しかし守備時には、両サイドのウイングバックと呼ばれるMFが下がって5人で5バックとなりゴール前のスペースを埋めた。システム的には「3―6―1」というよりも「5―4―1」と言った方がいいだろう。攻撃時は3バック、守備時は5バックになる素早い攻守の切り替えがあったからこその残留であった。
 そのDFラインを後ろから支えたのがGK具だ。開幕戦の仙台戦でミドルシュートを弾いて決勝点を献上するなど、リーグ序盤はJ1の速さに苦戦したが、慣れるにつれ安定したプレーができるようになった。とくに空中戦は安心して見ていられた。具の成長は、韓国代表に選出されたことでも証明された。
 DFラインを統率したのが横山だった。的確な位置取り、予測、ボールのつなぎ。地味だが、どれをとっても玄人好みのプレーで、貢献度は高かったと思う。最終戦鳥栖戦では決勝ゴールを決め、やっと“スポットライト”が当たった格好だ。
 堂々たるプレーぶりだったのが福森。キックの精度、足もとの技術で存在感を示した。DFでありながらあの技術はたいしたもの。寄せの速さや厳しさが出てくれば、今回の日本代表に入ってもおかしくないレベルだと思う。
 菊地も進藤の台頭をはねのけて安定感のあるプレーを見せた。やはり彼の持つ経験値はすごい。1対1の応対時に柔軟性があり、足の出る範囲も広い。来季もチーム内の若手との争いは続くはずだが、ぜひベテランの力を発揮してほしい。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)
【MF編】
 中盤の役割は大きく二つ。一つはハードワークをしてこぼれ球を拾いまくること。彼らが最終ラインの前で「フィルター」となり、後ろのDF陣の負担を減らしてやらなければならない。もう一つは攻守の切り替えを素早くし、ボールを奪ったら相手が戻る前に攻め、ボールを失ったら相手が攻めてくる前にブロックを敷くことである。
 ボランチの宮沢、兵藤、荒野が馬車馬のように働き、この二つの役割をきっちり果たしたことが、J1残留を勝ち取る要因の一つになったと言える。
 開幕当初は深井をボランチの軸に中盤の底を固めていたが、彼のけがによる長期離脱で、宮沢と兵藤がフル稼働することになった。
 宮沢にはハードワークに加えて危険なスペースを埋める「危機察知能力」があり、攻撃センスだけでなく守備のセンスも感じさせてくれた。年間を通して安定したプレーをしたという意味では宮沢の貢献度が一番だった。
 兵藤に関しては攻撃面で目立った活躍がほとんどなく、通信簿をつけるのに一番困る選手だった。しかし派手さこそないものの、中盤の位置でガチャガチャと動きまくった彼のこの運動量がチームを支えていたのだ。
 その兵藤とポジションを争った荒野。序盤戦は出遅れたが後半からはくせ者の持ち味を発揮してくれた。優れたサッカーセンスの持ち主であり、来季はもっとやってくれるはずだと思っている。
 本来DFなのに左ウイングバックとして中盤の守備を固めていた石川には驚かされた。途中からの加入だったが、しっかりとチームにも順応した。また、石川をこの位置で使った四方田監督の手腕は評価に値するものである。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)
【FW編】
 札幌では、ストライカーの都倉が今季も攻撃の軸として開幕からチームを引っ張り、苦しい時にもゴールを奪ってきた。攻撃だけでなく前線からの献身的な守備も相変わらずで、その貢献度は極めて高かったと思う。
 そんな都倉の立場が変化したのは前半戦が終わってジェイとチャナティップとを緊急補強し、チームに融合しはじめた頃。これまで必ず最後は都倉にボールが集まっていたものが、そうはならなくなった。
 ジェイが最前線のワントップに座り、チャナティップと都倉はその後ろのシャドーの位置で「支え役」をこなすというシステムとなったからだ。都倉は守備ができるので動かないジェイの分まで奔走し体力を消耗してしまいゴール数が伸びなかった。ジェイが加入していなかったら2桁の10得点はとれていたと思うが、札幌がJ1に残留したかどうかは分からない。
 第31節の鹿島戦では、途中交代させられた際に不満をあらわにし、規律を乱すひと幕もあった。来季は監督も新しくなるので、都倉といえどもゼロからの競争となるだろう。
 その都倉から主役の座を奪ったのがジェイだ。元イングランド代表の長身ストライカーだが、当初は若くはないので札幌のハードワークが必要なサッカーに順応できのるかどうか懸念されていた。しかし、慣れてくるとおいしいところを持っていく鋭い嗅覚を存分に発揮。少ないチャンスを確実にゴールする決定力は驚異的だった。相手DFは「あれが入っちゃうの?」という感じだったと思う。
 ジェイはハードワークこそできないが、サッカーを知っていて肝心なところで集中力を発揮する頭の良さがある。本人いわく、「自分はワインのように時がたつほどおいしくなる」―。
 少々高価なワインだったが、サポーターには納得の味であっただろう。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)
新監督迎え攻撃力磨け「野々村流」(12月21日付け)
 来季から前浦和監督のペトロビッチ氏を新監督に迎えることになりました。この十数年間のJリーグで、飛び抜けた手腕を持つ方だと思っています。その人が浦和を解任されて“市場”に出ているなら、それを逃す手はないと考えました。
 少なくともこの数年間、札幌が攻撃的なチームと評されたことは一度もありません。おかげで組織で守ることができ、守備の意識はクラブの“DNA”にすり込まれていると感じます。ただ、より上を目指すためには、攻撃的なサッカーという新しいDNAを植え付けていくことが大事。ペトロビッチ氏はJリーグでそれを体現してきた人です。
 今季はJ1に昇格し、残留も果たせましたが、今のままでは残留が精いっぱい。クラブとして売上高を伸ばし、経営規模を大きくしていくのと同時に、サッカーの内容にも魅力がないと、Jリーグの中でのし上がっていけません。それは北海道の子供たちが目指し、他クラブの選手に札幌でプレーしたいと思わせ、クラブに関心のなかった人に面白いと感じさせるサッカーです。ペトロビッチ氏の監督就任は、札幌が成長する上でビッグチャンスです。
 四方田監督も素晴らしい成績を残してくれました。ただ、四方田監督に限らず、日本人指導者はみんなどこか似ています。攻撃面を落とし込め、チームが劇的に変わるような日本人監督は2、3人しかいません。
 攻撃面を指導、評価できる指導者だと選手が感じるかどうかで、監督に対する信頼感は違ってきます。四方田監督には選手としてのキャリアがない分、そういう引き出しもあったほうが良い。四方田監督もコーチとしてペトロビッチ氏の下で勉強したいという気持ちを持っていますから、力を合わせてやってほしいです。(コンサドーレ社長)

ジェイ残留合意 深夜の3時間説得実った 推定5千万円以上(12月26日付け)

 北海道コンサドーレ札幌のFWジェイ(35)が来季、チームに残留することが決まった。来季の契約について金銭面で交渉が難航していたが、強化部の必死の説得もあり、25日までに契約を結ぶことになった。今季途中加入で14試合に出場し、チームトップの10得点を挙げたゴールゲッターが、来季も赤黒のユニホームに袖を通す。
 交渉は最後まで難航した。今季10得点を挙げ、磐田時代を含めて得点率ではJリーグ過去最高の数字を叩き出したジェイは、それに見合う過去最高の額を求めた。クラブ側も最大限の評価をして推定5000万円以上を提示したが、それでもまだ大きな開きがあった。
 シーズン終盤から「札幌に残りたい」と話していたジェイには、他クラブからの具体的なオファーはなく、金銭面や起用法など条件面の話し合いが続いたが、三上GMは情熱と熱意で最初に提示した額で本人を納得させた。
 ジェイが帰国中のイギリスと日本は9時間の時差があり、三上GMに電話がかかってくるのはいつも日本時間の深夜0時すぎ。通訳を介し、3時間かけて本人を説得した日もあったという。「堂々巡りが続いた。ジェイの言いたいことも分かるが、うちは最初の提示額を変えない方針。オプションも付けていない」。
 野々村社長も「うちはまだまだお金を潤沢に使えるわけじゃない。もちろんジェイには残ってほしいけど、限度額の目いっぱい提示している」。最終的にジェイが条件をのみ、来季も札幌でプレーすることとなった。(中村真大)
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