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[講演会]★工藤正廣 「演奏と朗読 海を渡る弦の響き 音楽と朗読で結ぶサハリンと北海道」

★工藤正廣 「演奏と朗読 海を渡る弦の響き 音楽と朗読で結ぶサハリンと北海道」
 北海道立文学館、2017年9月28日(木) 18:30

 小説や戯曲で広く知られるロシアの作家チェーホフ(1860~1904)は、ロシアが帝政時代にあった1890年、単身サハリン島を訪れこの極東の流刑地の調査をもとに『サハリン島』を書き上げました。 徒刑囚がおかれた苛酷な状況、官吏や定住民の暮らし、ウイルタをはじめ先住民族の人々の姿が活写されたこの名著は、歴史的〈遺産〉として世界中で読み継がれています。
 サハリンの歴史をさかのぼれば、日本ではかつて「北蝦夷」や「樺太」と呼ばれた時代がありました。探検家・間宮林蔵がサハリンを北に進み、シベリア大陸とは地続きではない独立した島であることを発見したのは19世紀初めでした。 その後、領有の変遷に翻弄された先住諸民族の様子もこの地の歴史として記憶されています。 一方、日本近代文学史の動向に目を移せば、南樺太が日本領となっていた時期、北原白秋宮沢賢治小熊秀雄、寒川光太郎、林芙美子らが訪れ、多くの取材作や旅行記を残し、今日まで読み継がれてきました。
 本展では、チェーホフサハリン島に至る苦難の旅路をたどりながら、多くの先住諸民族の民俗文化、サハリンに由来する文学者の成果に注目するとともに、今この地で繰り広げられる現代の芸術活動についても取り上げます。 サハリンという土地に埋葬されている固有の歴史と特異性、そして今なお息づくチェーホフ的精神の遺産についてあらためて考える機会にしていただければ幸いです。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立文学館さま(HP)よりお借りしました。

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