本展では、「共生」をキーワードに、他者への想像力を表現の足場とする北海道の作家9名の作品をご紹介します。表現の手法はさまざまですが、他者への共感にもとづいて悲しみや喜びにそっと寄り添おうとする作品や、パーソナルな視覚体験をもとに普遍的イメージの創出を目指す作品、時間や空間の共有体験を作り出すような作品などを紹介します。それらはいずれも、作者自身の感情や思考、記憶から出発しながらも、他者の存在を念頭に置き、観る者の共感を呼び起こします。声高な主張ではありませんが、ともにいる、ともにあるというメッセージの存在は、私たちに前に進む勇気を与えてくれることでしょう。
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