（旧日本製鐵中島倶楽部。１９３９年（昭和１４年）の建築。またひとつ、貴重な産業遺産が消えます）
この建物はもともと、旧日本製鐵（現在の新日鐵住金の前身）が中島倶楽部として、１９３９年（昭和１４年）に建てられました。２００７年に経産省から近代化産業遺産に指定されています。原設計は、早稲田大学大隈講堂設計者の佐藤功一、施工者は戸田組です。
外観は、急勾配の大きくて特徴的な屋根構造が目を引きます。内部には吹き抜けのホールがあり、それを囲んで、集会所や図書室が配置され、社宅居住者の文化と娯楽の中心でした。１９８８年（昭和６３年）改築され、イタリアンレストランや、カルチャー教室などに利用されましたが、老朽化のため、現在は閉館しています。ぼく自身も、こちらのカルチャー教室に通ったことがありますから、惜しい気持ちでいっぱいです。聞くところによると、解体も決まり、あとはその日をただ待つだけとか。室蘭を彩ってきた貴重な産業遺産の消滅は、本当に残念でなりません。（２０１５年９月現状を確認、写真撮影。２０１６年２月、現状を再度確認。２０１７年３月、現状を再度確認）
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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