「観るだけ美術部」部長のブログ

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[建築物]★玉宝禅寺 豊川稲荷札幌別院(札幌市)

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(すすきので働く人々の信仰心を一身に集めた豊川稲荷神社)

★玉宝寺本堂、豊川稲荷幌別院(札幌市)

 玉宝寺と豊川稲荷は、同じ境内にあります。正面を東に向けているのが玉宝寺の本堂。いずれも、1891年(明治31年)創建、1914年(大正3年)建築。玉宝寺本堂は木造・鉄筋コンクリート造り。本堂の屋根は入母屋造りで、正面に唐破風と千鳥破風をのせています。豊川稲荷神社は玉宝寺の鎮守社として建てられたものと思われます。木造・鉄筋コンクリート造り2階建て(南7条西4丁目)。長年ススキノの喜怒哀楽、栄枯盛衰を見続けてきた神社なのでしょう。それと同時に、すすきのに住む住民の寄りどころでもあったことでしょう。1920年に、遊郭は白石地区に移りましたので、現在のススキノには、遊郭の名残はほとんどありません。唯一その痕跡をとどめているのが、ここに挙げた「豊川稲荷神社の門柱」だそうです。「門柱」には、芸者を取り次いだ見番などの名前が刻まれていました。この「門柱」は、札幌軟石にも観えました。
 稲荷神社の境内には、小さな庭が整備されてました。境内に入って左手にある「水子哀悼碑」というのが目を引きます。開拓を支えた遊郭と、それに纏わる水子を慰めるものとのこと。思いがけず北海道の歴史の一端を垣間見た思いでした。
 この南7条のエリアは神社やお寺などがたくさんあり見ごたえがあるエリアです。とくにここのお寺は、建物の豪華さが目立ちます。歓楽街の中にあるのに存在感が素敵なところでした。入口も立派な作りで、すすきのでも有名なシンボルだと思います。

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者みずから撮影したものです。

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