札幌コンサートホールKitara、2015年6月29日(月) 19:00
千住真理子さんは、2歳よりヴァイオリンを始め、全日本学生音楽コンクール小学生の部優勝、パガニーニ国際コンクール最年少入賞等、幼いころから注目を集めてきました。一時は、「天才少女」と呼ばれるストレスなどから、ヴァイオリンを離れ、音大ではなく、慶應義塾大学哲学科へと進み、話題となったこともありますが、再びプロへの道を志し、国内外で高い評価を得ました。特に、2002年秋、ストラディヴァリウスの中でも黄金期に制作された最高傑作と言われ、300年もの間、弾かれることなく眠っていた幻の名器“デュランティ”との運命的な出会いにより、演奏家としてあらたなステージを歩み始めました。
“デュランティ”との出会いについて、千住は、次のように語っております。「私の手元に来るまで、ほとんど弾かれたことのない楽器だったので、自分の弾いた音がそのまま伝わります。いままで使っていた楽器とは、音の出し方、音楽の作り方、すべてを変える必要がありました。いままでのような小細工は利かずむしろ邪魔です。なにもかも、ゼロに戻って1からやり直すことになりました。人生観も変わりました。私のところにきてくれた楽器にたいして、誠意を持って接するために、全身全霊をかけたい。私のこれから先の人生すべてを、音楽にかけてもまだ足りないくらいだと思います。必死になって私のすべてをヴァイオリンに捧げているところです。」今回は、ヴァイオリン名曲中の名曲「メンデルスゾーンの協奏曲」と「ツィゴイネルワイゼン」というプログラムで千住の奏でる“デュランティ”の音色をじっくりお楽しみください。
共演のドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団は、1870年創立以来140年以上にわたりドイツ伝統の響きを守る名門オーケストラとして歴史を刻んできました。2011/12年シーズンより首席指揮者を務めるミヒャエル・ザンデルリンクは、長年チェリストとして活躍、欧米各地の著名オーケストラと共演して世界的な成功を収めましたが、十数年前から指揮者として活動を始めるとすぐに頭角を現し、ドイツ随一の人気指揮者となりました。20世紀ドイツの巨匠として知られるクルト・ザンデルリンクを父に持つ音楽一家で育ち、ドレスデンフィルとの黄金コンビは、熱い注目を浴びております。
■出 演
■演奏曲
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