★加藤一豊 群像表現への招待展
小樽市立美術館、2014年2月1日(土)-5月11日(日)
加藤一豊(1910年-2000年)は小樽生まれ。幼少時から絵を好み、庁立小樽中学(現小樽潮陵高校)入学の頃から独学で油絵を始めました。美術学校への進学を希望しながら大学の法学部へ進学せざるを得なかったこと、戦争への招集、長い闘病生活など、絵を描くことを中断しなくてはならない出来事に見舞われながらも日展入選や一水会入選を果たし、1970年代には本格的に画業に復帰しました。
加藤一豊は1972年にヨーロッパを訪れ、ルネサンス期に至るまでのさまざまな古典絵画と接したことがきっかけで群像を描き始めるようになりましたが、この「群像表現」こそが加藤の個性と言ってよいでしょう。多くの人物画を手がけていた加藤でしたが、群像は肖像を描くのと異なり、人と人や人と背景の配列や関連を自然に見せ、しかも絵画的な構成を持っていなければならないと考え、大画面の空間構成、光の明暗・配分などに強い関心を抱き、追求していきました。
本展は、生活のロマンを群像表現に求めて、誠実で気品ある作風を確立した洋画家・加藤一豊の画業を紹介します。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、市立小樽美術館さま(HP)よりお借りしました。
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