（旧安田銀行小樽支店。現在は「花ごころ小樽店」。１９３０年（昭和５年）の重厚な銀行建築です）
この建物は、１９３０年（昭和５年）の建築で、鉄筋コンクリート造２階建て。第２次世界大戦後、富士銀行が継承した後、１９７０年（昭和４５年）から北海道経済新聞社の社屋として使われていました。中央通りと色内通りの交差点に位置し、周辺の歴史的街並みを形成する重要な建築です。設計者は安田銀行営繕課、施工者は清水組。建築の構成は、創建時本館と付属棟、汽缶室とからなり、金庫は本館に組み込まれていました。工費は１１５，０００円。
ギリシャの建築様式をもった昭和初期の典型的な銀行建築であり、重量感あふれる４本の円柱と、その柱間に設けられた縦長の半円窓が特徴です。内部は銀行建築らしい回廊付きの吹き抜け。同様の形態を持った建築は、ほかに神戸支店と横浜支店にあり、構造は酷似しています。 中央通りの道路拡幅に伴い、物が斜め後方に曳き家され、同時に外観も修復されています。 現在は改装され、和食レストランチェーン「花ごころ小樽店」としてオープンしています。歴史的建築物のため大規模な改修ができず、化粧室にはかつての金庫室が使われていました。
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