「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[在来線]★本輪西駅 貨物ターミナル(JR貨物)

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本輪西駅の貨物ターミナル。これだけタンク車が並ぶ光景は、北海道では稀な存在でした)
 
本輪西駅 貨物ターミナル(JR貨物)
 本輪西駅は現在JR北海道の旅客駅ですが、ここはもうひとつ、JR貨物の駅としての機能も持っています。2011年度の発送貨物は1,041,396トン、到着貨物は110,546トン。これは、北海道内では札幌貨物ターミナル駅についで多い貨物量でした。その理由は、ここから日鉱日石エネルギー室蘭製油所まで側線が延びており、貨物列車を使って、道内各地に石油が運ばれていたからでした。
 
 2012年10月30日の北海道新聞社説には、次のような記事が載せられています(以下に転載)。つまりは、2014年3月で室蘭製油所の操業は停止され、それにともなって、このような北海道離れした風景も見られなくなるということです。残念なことですが、すでに決定してしまったことですので、どうしようもありません・・。
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
 
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 石油元売り最大手のJX日鉱日石エネルギー(東京)は、室蘭製油所(室蘭市)の石油精製設備を2014年3月末までに停止する方針を固めた。 石油精製をやめれば、生産量の1割にすぎない石油化学製品の製造と、道外から運ばれる燃料油の中継点としての機能が残るだけだ。 大幅な規模縮小であり、室蘭をはじめ周辺の地域経済への打撃は計り知れない。JXは早急に地元に方針を説明し、影響を最小限に食い止める方策を示すべきだ。 言うまでもなく最大の懸念は雇用だ。製油所の社員260人のうち地元採用は半数に及ぶ。 これ以外にも協力会社の社員が約300人に上り、港湾荷役、運送など取引先の裾野も広い。 JXは石油精製業務の従事者については配置転換で対応する方針という。道や関係自治体の協力も得て、地元を離れられない社員への再就職あっせんなど、雇用維持に万全を期す責務がある。
 固定資産税や市民税の減収による自治体財政への影響も大きい。室蘭港の総輸入額のうち、製油所の原油は約9割を占め、これにかかる地方消費税も道の貴重な財源だ。 JXは室蘭で製造する石油化学製品の品目を増やすなど、製油所の設備を有効活用し、生産の落ち込みを防ぐ方法を探ってほしい。
 全国的な製油所統廃合の背景には、ガソリンなど石油製品の国内需要の低迷がある。この傾向は今後も続くと予想され、過剰設備の解消は石油業界の長年の課題だった。 効率化を後押ししたのが、経済産業省がエネルギーの有効利用を名目に導入した規制だ。 これにより、安価な重質油から付加価値の高い軽油などを製造可能にする分解装置の装備率引き上げが、業界に義務づけられた。 石油各社にとって、巨額の費用がかかる分解装置の新増設は極めてハードルが高い。装備率達成のために事実上、精製能力の削減を迫る制度と言える。 いわば国策であり、企業にとっても、生き残りのためにはやむを得ない選択なのかもしれない。 だが、地方の目には切り捨てと映るだろう。政府の方針で製油所の淘汰(とうた)を進めるのであれば、雇用支援といった地域対策が不可欠だ。 道内の製油所が出光興産北海道製油所(苫小牧市)のみとなれば、灯油需要の高まる冬季や、災害時の供給体制への懸念も出てくる。 JXは社会的責任を負う企業として、半世紀以上のつながりがある地元の不安に誠実に向き合い、納得できる将来像を示してもらいたい。」
あしたはきょうよりもっといい日。