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[特別展]★重要文化財「正行寺」 よみがえった襖絵展

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(正行寺本堂襖 『松鶴図』江戸・寛政期(2008年復元))
 
重要文化財「正行寺」 よみがえった襖絵展
 北海道立釧路芸術館、2013年10月3日(木)-11月27日(水)
 
 厚岸町の「正行寺本堂」は、江戸時代・寛政末から享和年間に現在の新潟県糸魚川市に満長寺本堂として建立され、その約110年後の1910年(明治43年)に現在地に移築されました。以来、人々の篤き信仰の場として伝えられてきた本堂は、白木造りの建物で、極彩色の柱や虹梁をはじめ、牡丹の透彫りが施された欄間、十六菊花紋が描かれた格子天井などを備え豪華さと格調の高さを誇っています。
 1992年(平成4年)、建造物として道東では初めて国の重要文化財に指定され、2006年(平成18年)からは、3カ年にわたって大規模模な保存修理工事が行われました。その際、銀箔の上に梨子地漆をかける「白檀塗」の技法によって描かれた満長寺建立当初(江戸時代後期)の『松鶴図襖』(2組)が日本画家・馬場良治氏によって復元されました。『白檀塗』による紙の襖は現在のところ類例が知られていない希なもので、かつての黄金の輝きがよみがえった襖絵は、華麗なる江戸時代の障壁画の様式を現在に伝えています。
 本展では、復元された襖絵と、伝世の襖絵を比較展示し『白檀塗』の技法に光を当てるとともに、馬場良治氏の日本画もあわせて展覧します。また、正行寺伝来の数々の貴重な資料、および本堂内部や外観を撮影した写真作品等によって、移築から100年余にわたる歴史や近世寺院建築がたたえる美の世界など、その魅力を総合的に紹介します。
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立釧路芸術館さま(HP)よりお借りしました。
 
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