大正11年当時の札幌電気軌道株式会社、技師長助川貞利氏が最新型の排雪電車として考案したのが、このブルーム式除雪車です。電車の前方にレールと45度の角度で円筒型ブラシを回転させて、軌道内の雪を外側に掃き出してしまうもので、市街電車用としては最適なものとされています。このブラシの材料が竹製のササラであることから「ササラ電車」の愛称で呼ばれており、この種の除雪車は1号から8号までの8両増備されました。現在使用されている「ササラ電車」の原型でもあります。その後車体が老朽化したため、1968年(昭和43年)から1970年の3年間で7両を鋼体化しましたが、この1両は木造のままその使命を終えています。(2013年8月、現状を確認)
(軌道に45度の角度で付属されている「ササラ」面がよくわかります)
(竹製で古臭く見えるかもしれませんが、雪を掃き出すには、
この竹のしなり具合が現在でも最適なんだそうです)
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
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