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[講演会]★浅野秀剛 「浮世絵の魅力 高橋博信コレクションを含めて」

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(歌川国貞 『今世と計十二時 巳ノ刻 日ノ四ツ時』)
 
★浅野秀剛 「浮世絵の魅力 高橋博信コレクションを含めて」 大和文華館館長
 北海道立近代美術館、2013年10月5日(土) 14:00
 
 浮世絵の魅力について、浅野秀剛さんに語っていただきます。掲載作品は、高橋博信氏より寄贈された浮世絵コレクション中の1点。江戸後期の浮世絵で一大派閥を形成した歌川派の中心作家歌川国貞(1786-1864)の比較的初期の錦絵です。巳の刻(=日の四つ時)は、現在の朝10時ころ。朝からベテランの芸者に客から声がかかったようです。昼間から芸者遊びとはいい身分ですね。彼女はゆうべも遅くまでお座敷につとめていたので、眠たそうですが、大切なお客さんあっての仕事なので、身繕いを始めたばかり。まだすっぴんで、歯を磨いています。これからお化粧で、鏡は布で覆いがしてあり、紅入れが置かれています。面長で目のつり上がった顔や赤い襦袢からのぞく白い足に、あだな色気が感じられますね。左上のコマ絵は、両天秤で味噌や漬物を売る金山寺屋が描かれて、のどかな午前中の雰囲気をうかがわせます。右上に「身じまひの巳の時ころは紅頬をだにささぬ芸者に声のかかれる 六蔵亭宝馬」と、絵の内容を受けた狂歌が見えます。
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
 
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