「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[講演会]★カイザ・コイヴィスト 「フィンランドのガラス工芸について」

イメージ 1
(オイヴァ・トイッカ 『ヒタキ 546』1971年、ヌータヤルヴィ社、
フィンランド国立ガラス美術館)
 
★カイザ・コイヴィスト 「フィンランドのガラス工芸について」 フィンランド国立ガラス美術館主席学芸員
 北海道立近代美術館、2013年10月1日(火) 10:30
 
 冬の厳しい寒さと短い日照時間のため、室内で過ごす時間が多いフィンランドの人々にとって、日常の生活空間をいかに居心地よく、やすらぎに満ちたものにできるかは大きな関心事でした。ガラスや陶磁器、家具といった身近な生活用品にも機能性と美しさが求められ、“timeless design product(時代を超えた製品)”をコンセプトに、洗練されたデザインが生み出されてきたのです。こうしたフィンランドのデザインは1930年代にアイノ&アルヴァル・アールト夫妻らによって先鞭をつけられ、カイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラ、ティモ・サルパネヴァといったすぐれたデザイナーを輩出した1950年代に国際的な評価を得て現在に至っています。彼らを取り巻く美しい自然と風土は、時に創作のインスピレーションとなり、作品や製品の色となり形となって溶け込んでいきました。フィンランドを代表するガラスメーカー「イッタラ」が、“Lasting design against throwawayism(使い捨て主義に反する永遠のデザイン)”というメッセージを掲げ、現在も生産を続けているように、その姿勢は常に地球にやさしく、自然とともにあり続けています。
 本展は、こうしたフィンランド・デザインの魅力を、18世紀後半から現代に至るガラス作品約150件を中心にご紹介します。森と湖の国のデザインが繰り広げる世界をどうぞお楽しみください。
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
 
↓いつも足しげく訪問していただき、ありがとうございます。きょうも1クリック、よろしくお願いします。
にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ(文字をクリック)
あしたはきょうよりもっといい日。