現在の小樽駅舎は、1934年(昭和9年)に竣工した3代目です。1923年(大正12年)に発生した関東大震災で多くの建物が被災したのを契機に、日本では世界に先駆けて耐震設計が法規上に採り入れられました。駅舎も例外ではありません。それまでのレンガや石に替わって、耐震に優れた「鉄筋コンクリート」が多用されるようになったのです。そんな時代に建設された小樽駅も、重厚な鉄筋コンクリート造り2階建て(一部平屋建て)。正面から見て凸型の外観は、上野駅や岡山駅(2代目)、中国の大連駅など、同時期に建設された駅舎とも似たデザインになっています。登録有形文化財。準鉄道記念物。
また、古レールで組まれた屋根に覆われた4番線ホームは、2004年より「裕次郎ホーム」と名付けられました。これはかつて、石原裕次郎さんがNHKの番組のロケで訪れた際に、このホームに降り立ったのが由来。小樽を愛した石原裕次郎さんの等身大パネルが設置されているほか、ホームの番号表示灯の数字の「4」がヨットに見立てたデザインになっています。ホームには石原裕次郎さんの曲も流されていて、観光客を楽しませています。(2013年9月、現状を確認)
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