「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[建築物]★旧富田嘉市邸(室蘭市)

イメージ 1
(旧富田嘉市邸。建物は荒廃が進んでいます。なんとか保存のみちを探ってほしいものです)
 
★旧富田嘉市邸(室蘭市
 旧栗林本邸(惠山苑)に向かう通称「栗林の坂」の途中にある豪邸です。ほとんど調査もされていないようですが、室蘭市に残る豪壮な建築物のひとつであることは間違いありません。こちらの建物の所有者は、かつて室蘭公証市場の社長で、室蘭ロータリークラブの重鎮でもあった富田嘉市さん。建物はその父親、海産物商であった富田朔市によって建てられました。いまは富田嘉市さんは亡くなられ、建物は荒廃が進んでいます。
 建物は、130坪もある広大な敷地に建っています。建物は、正面に見える玄関棟と、奥に繋がる住宅棟の2棟続き。玄関棟は寄棟造りの屋根に、軒反りのある屋根を掛けます。玄関棟には、正面玄関と脇玄関が配置されていました。正面玄関は入母屋造り。いまはベニヤ板が貼られていますが、当時は貫禄ある玄関だったことでしょう。玄関の左側には出窓のある応接間、右側には2室続きの和室を挟んで脇玄関がありました。脇玄関のほうは、土間から奥の住宅棟に繋がっていたようです。住宅棟は、廊下棟を挟んで配置され、2階もあったようです。廊下棟は中庭を囲むように配置されており、老松が植えられていました。
 建物の建築年代などは不明だったのですが、観るだけ美術部長の調査により、建築年代はおそらく1928年(昭和3年)ごろ、もともとの所有者は阿部某という人物だったことがわかりました。間違いなく歴史的建築物のひとつ。このまま荒廃に任せてしまうのは惜しい建物です。(2013年9月現状を確認。2013年11月、再度現状を確認)
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
 
↓いつも足しげく訪問していただき、ありがとうございます。きょうも1クリック、よろしくお願いします。
にほんブログ村 美術ブログ 絵画へ(文字をクリック)
あしたはきょうよりもっといい日。