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[講演会]★寺嶋弘道 「花・鳥・風・月のこころ-自然に自然を眺めてみると」

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片岡球子 『富士に献花』、1990年、佐藤美術館)
 
★寺嶋弘道 「花・鳥・風・月のこころ-自然に自然を眺めてみると」 当館学芸主幹
 北海道立釧路芸術館、2013年9月8日(日) 14:00
 
 四季折々の自然が織りなす日本の情景は、人びとの暮らしや風俗、季節の移ろいの中で我が国の文化や伝統に強く影響をおよぼしてきました。古くから山や古木や巨石などを御神体としてあがめ、時には猛威をふるう自然に対して畏怖の念を抱く一方、道端の草花や小さな動物に心を寄せ、巡りゆく季節を人生になぞらえてもきたのです。このような日本人の自然観は諸外国とは異なった独自の芸術や文化を育み、「花鳥風月」という特有の美意識を形づくってきました。
 本展は、東京・佐藤美術館のコレクションを中心として、近現代の花鳥画や風景画の秀作を一堂に集め、日本画家の眼と心を通して表現された日本人の自然観や精神世界を探ろうとするものです。展示作品の大半を占める50点の作品は、1990年(平成2年)に開催された「国際 花と緑の博覧会」(大阪)の出展作品として描かれたものです。本展では、これらの作品を現在収蔵する佐藤美術館のほか、函館市、北海道立函館美術館、北海道立釧路芸術館の所蔵品から自然をテーマとした作品をさらに加え、計72作家72点の作品を紹介します。
 日本古来の伝統を受け継ぎ、近代から現代に至って大きな変貌を遂げた日本画の世界において「花鳥風月」はもっとも主要なテーマであり、また一方、それらの花鳥画や風景画は私たち鑑賞者の心をとらえて離しません。地球規模の環境の変化が課題となっている現在、日本人が大切に培ってきた自然へのまなざしを、花と緑の日本画を通して振り返っていただければ幸いです。 
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立釧路芸術館さま(HP)よりお借りしました。
 
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