「観るだけ美術部」部長のブログ

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[記念碑]★アネロイド式気圧計(江差町)

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江差町の「いにしえ街道」に保存されている「アネロイド式気圧計」)
 
★アネロイド式気圧計(江差町
 江差町は、かつてニシン漁で栄えた古い町で、北海道でも歴史を感じさせるところとしても有名です。最近ではJR江差線の一部廃止が発表され、観光客が多く訪れているそうです。かつて栄えた地域は「いにしえ街道」として整備されています。
 今回取り上げた「アネロイド式気圧計」は、雰囲気のよい「いにしえ街道」の南端に位置しています。現在は使われていませんが、かつての繁栄を忍ばせる遺構として、大切に保存されています。
 「アネロイド式気圧計」とは、液体(水銀)を使用していない気圧計のことだそうです。皿のような、薄い2枚の弾力ある金属板をあわせ、周辺を密封して内部の空気を抜いたもので、外気圧の変化に応じて膨らんだり、へこんだりする動きを利用して、てこで拡大して目盛り板の指針で読み取るものだそうです。この気圧計の裏面には、「由亡父常澄遺志建立 昭和三年四月二十三日 關川常雄」と書かれています。1928年(昭和3年)に、江差町の旧家である関川家が、江差町に寄贈したもの。直径30センチの盤面があり、長針が「シケ」「雨」「ぐずつく」「晴れ」「カラカラ」などを表す英語を指針する仕組みになっています。当時、気圧計をもっていたのは、浜の親方だけだったので、漁師たちが出漁前に針をのぞいて天気予報に役立てていたそうです。
 
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(この盤面が気圧を示しており、天気を知らせてくれるのだそうです)
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
 
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