「観るだけ美術部」部長のブログ

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[企画展]★難波田龍起と抽象美術 絵に詩い、絵で想う展

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(佐野ぬい 『ブルーマンと薔薇』、北海道立近代美術館
 
★難波田龍起と抽象美術 絵に詩い、絵で想う展
 北海道立近代美術館、2013年2月2日(土)-4月14日(日)
 
 20世紀美術における新たな創造のなかでも、抽象絵画の誕生は、最初期に起こった決定的な革新でした。目に見える事物の描写から、色彩・線・形態を解放した抽象絵画は、20世紀初頭にヨーロッパとロシアで生まれ、日本にも大正期に伝えられました。昭和の戦前期には若い前衛的な画家たちが取り組むようになり、戦後には絵画の世界を具象と抽象に二分するほどさかんとなったのです。こうしたなかできわめて独自性の高い抽象絵画を生み出し、日本を代表する画家のひとりとなったのが難波田龍起(なんばた・たつおき、1905~1997)です。 難波田龍起は旭川に生まれ、東京で育ちました。青年時代、詩人にして彫刻家の高村光太郎の薫陶を受けて芸術を志します。戦後まもなく、都市風景や北海道の自然をモチーフに次第に画面の抽象化を強め、1950年代半ばには自律的な線と色彩の構成による抽象絵画に到達しました。その後、作風を変化させながらも一貫して内面的なものの表現を探求し続け、ゆたかな詩心に満ち、人間の生と死をめぐる深い思索が込められた抽象絵画の世界を切り拓いたのです。本展では、当館所蔵の難波田龍起の全作品(油彩11点、素描5点、版画8点)ならびに最晩年の油彩画1点(法人蔵)を展示して、制作のあゆみをたどりながらその比類ない創造の奥深くに迫ります。合わせて、難波田龍起が活動した昭和戦前期から平成にかけての画家たちによる多彩な抽象絵画を、当館の北海道美術コレクションから紹介し、抽象絵画の魅力を広く探ります。
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立近代美術館さま(HP)よりお借りしました。
 
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