(現存する旧唐松駅の駅舎。現役の駅舎のように綺麗に整備されています)
唐松駅(とうまつえき)は、三笠市にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)幌内線の駅。幌内線の廃止にともない、1987年に廃駅となりました。駅舎は木造駅舎としては非常に珍しい腰折れ屋根(マンサード屋根)のバルーンフレーム構造が特徴であり、古い開拓農家の牧舎のような建物です。過去には、列車行き違い設備があったようですが、駅舎側の1線を残して撤去されています。
駅の開設は1929年(昭和4年)。1941年(昭和16年)に駅舎を改修。1943年(昭和18年) 住友鉱業唐松炭砿閉山に伴い、引き込み線が廃止されました。1967年(昭和42年)北炭新幌内炭礦が北炭幌内炭礦へ統合されたことにより、連絡坑道より幌内駅側へ出炭を開始。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化により、幌内線が廃止。これに伴い廃駅となっています。
(ホーム側から見た旧唐松駅の駅舎。地域の皆さんが草刈りをされているのでしょう)
廃止後、しばらくはそのまま放置され、廃墟となり荒れ放題となっていたと聴いていましたが、地元有志により駅周辺の整備、駅舎の修復、記念品や柱時計の展示、看板のかけ替えが行われ、現役当時の雰囲気に戻りました。ホーム跡や駅前には花が飾られ、地域住民の皆さんのご苦労がしのばれます。いつもまでもこうしてほしいと願っています。(2012.4.現状を確認)
(荒れ放題だった待合室もこうして綺麗にされています。いつまでもこうして残っていてほしいです)
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