★旧訓子府駅駅舎 (ふるさと銀河線)
訓子府駅(くんねっぷえき)は、訓子府町にあった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅(廃駅)です。1911年(明治44年)に開業。1989年(平成元年)に北海道ちほく高原鉄道に移譲。2000年(平成12年)に駅舎を改築しています。2006年(平成18年)ふるさと銀河線の廃線により、駅舎としての機能は廃止されています。
この駅舎は、訓子府町の中心駅であったため、町の機能がこの周辺に集中しています。訓子府町農業交流センター「くる・ネップ」が、駅舎内に同居していました。鉄道廃止後も、「くる・ネップ」は引き続き利用されていますが、駅構内はレールが撤去され、ホームと駅設備の一部が残るのみとなっています。レールが剥がされ、列車の来ることのないホームの風景というのは、何とも言えず苦しい、悲しいものです。ホームは千鳥式2面2線で、構内踏切で結ばれていました。構内踏切は、南北を結ぶ自由通路としても使われていました。愛称の「くる・ネップ」は「訓子府町の人が来る、訓子府町に人が来る」との願いと期待を込めたものですが、その思いは叶えられたのでしょうか。
ホームの旧2番のりばには「北見方面」の案内札が、まだ残っていました。このホーム跡に、レールを残しておくことは、できなかったのでしょうか。