「観るだけ美術部」部長のブログ

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[特別展]★愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗な英国のライフスタイル展

★愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗な英国のライフスタイル展
 道立旭川美術館、2012年9月4日(火)-11月7日(水)
 
 19世紀のイギリス、最も繁栄を極めたヴィクトリア女王の時代には、ジュエリーの世界が大きな発展を遂げました。本展は、イギリスの伝統と文化、栄華のさまを、穐葉アンティークジュウリー美術館のコレクションを主としたジュエリー、レース、ティーセットなど約200点でご紹介します。    
 ヴィクトリア女王は、ドイツから来た夫アルバート公のためにドイツの風習であったクリスマスツリーをイギリスに持ち込むなど、冠婚葬祭からアフタヌーンティーまでさまざまなライフスタイルの確立をリードしました。また、愛情や思い出をこめた数々の宝石に囲まれていた女王の生き方とその愛は、ファッションやジュエリーにも大きな影響を与え、金、銀、ダイヤモンドの他、象牙やべっ甲などの多彩な素材が当時の職人の卓越した技によって宝飾品に仕上げられ、女性を美しく見せる装身具として多くの人々を魅了しました。愛に満ちた女王によってもたらされた輝かしい文化に触れていただくまたとない機会をどうぞお楽しみください。ダイアナ元妃ゆかりのリングも特別出品されます。
 
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(『若き日のヴィクトリア女王
1842年頃、F.X.ヴィンターハルター工房、イギリス)
 
 平和な家庭の象徴であり、ヨーロッパのファッションリーダーとしても憧れの的だったヴィクトリア女王を描いた作品です。女王は生涯肌身離さず身につけていた金のハートのロケットと、アルバート公から贈られた結婚指輪をつけています。結婚指輪を交換する儀式は、アルバート公がドイツから持ち込んだもので、以後、イギリスに定着しました。また左腕にはイギリス最高の勲章、ガーター勲章を身につけています。男性は左足につけるのが正式ですが、女王が左腕に身につけたことからベルトのバックルがジュエリーモチーフとなり流行しました。シルクサテンのドレスにホニトンレースをあしらい、1838年の戴冠式にフランス政府より贈られたヴィクトリア女王と名付けられたバラ「ラ・レーヌ・ヴィクトリア」を持つ姿は、結婚間もない女王の可憐な面影を今に伝えています。
 
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(『ピンクトパーズ&カラーゴールドスウィート』
1830年頃、イギリス)
 
 大変希少性の高いピンクトパーズを贅沢に用いたセットジュエリーです。当時金は産出量も少なく、極めて高価だった時代で、少ない金を用いて効果的な装身具を作るための様々な技法が考案されました。この作品にもアカンサスの葉の装飾にカラーゴールドといわれる、金に銀や銅を混ぜて異なる色の金を作り出す方法や、レポゼといわれる打ち出し細工が用いられています。ネックレスに下がっている部分は、取り外し、横型のブローチの下に付けることができます。このように組み替えが出来るのもアンティークジュエリーの特徴のひとつです。また、中央の丸い形の物はリボンを通して首に、小さな2個の丸い形の物は洋服に縫い付けて用いられました。長く揺れるイヤリングと大振りのネックレスは、胸元が大きく肩まで開いたドレスを華やかに飾ったことでしょう。
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立旭川美術館さま(HP)よりお借りしました。
 
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