
(百合が原公園のシンボル、サイロ展望台)
スタート後、まもなく「百合が原公園」のなかへ。この時期は、ちょうどダリアとコスモスが見ごろです。その後、丘珠空港方面に向かい、空港敷地に近い玉ねぎ畑を通ります。篠路地区は、札幌で最初に村が作られた由緒正しい場所で、農村文化が育った町。ゴールの篠路駅周辺は、かつて野菜の出荷基地として賑わいました。札幌軟石造りの倉庫は、かつての繁栄振りをいまに伝えています。
サイロ展望台は、芝生広場内ムスカリの道の横にあり、公園のシンボル的存在です。らせん階段で昇り降りできます。百合が原公園のある地域は、以前は酪農地帯で、公園敷地もかつては牧場でした。「サイロ」とは、牧草や飼料を、空気(酸素)に触れないように保存し、飼料作物に付着する乳酸菌を活用して発酵させる装置(建物)です。牧場用地が「百合が原公園」として生まれ変わる際、この土地が酪農地帯であったことを伝える建物として、保存されることになりました。1935年(昭和5年)ごろの建物といわれています。百合が原公園にあるような円筒型のタワーサイロは、建設費用や労力がかさむなどの理由で、利用されなくなってきているそうです。百合が原公園のサイロ展望台は、酪農の歴史的景観を残す意味からも貴重な存在となっています。
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