「観るだけ美術部」部長のブログ

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[版画展]★畦地梅太郎 生誕110年記念 木版画展

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畦地梅太郎 『山男(三)』 1956年、畦地梅太郎記念美術館)
 
畦地梅太郎 生誕110年記念 木版画
 丸井今井札幌本店、2012年9月12日(水)-9月17日(月・祝)
 
 畦地梅太郎(あぜち うめたろう、1902年-1999年)先生は、昭和期に活躍した日本の版画家です。山岳風景を題材とした木版画作品を多数発表し、「山の版画家」として知られています。画文集の出版や装丁、挿画などの分野でも活躍しました。当初油彩画家を志していたのですが、船員、石版印刷工などを経て、24歳の時に内閣印刷局に就職し、仕事の空き時間に職場にある材料で鉛版画を試みたことがきっかけで、版画の道へ進んだというエピソードが残っています。
 1937年夏に軽井沢へ出かけ浅間山に魅せられ、山を制作の主題に定めて以降、山の風景を描いた作品を多数発表しました。戦争中の満州への単身赴任などを経て、第2次世界大戦後は「山男」シリーズを発表。山岳雑誌の表紙画の制作に長年携わっており、日本山岳協会の会員にもなっています。不慮の右手親指のけが、大やけどの後は、家族をテーマにした作品を多く制作しました。穏やかでユーモラスな表情の中にも、深い愛情や憧憬を込めた作品は、いまなお人気があります。特に、畦地先生の「黒」色の深さは、人々を魅了し続け、「(棟方)志功の赤、(畦地)梅太郎の黒」とまで賞賛されています。
 
★「観るだけ美術部員」のつぶやき
 一昨年、昨年と、畦地先生の木版画展を観に行きました。ぼくは山登りもかつてしていたのですが、畦地先生の大怪我のあとの、家族を思う気持ちに心を打たれ、それ以来、版画の世界でいちばん好きな作家さんになりました。作風はユーモラスですが、その奥に秘めた思いは、家族への愛であったり、自然への畏敬の念であったり、厳しい人生に立ち向かう強さだったりします。そういう信念に共感しながら、ひとつひとつ作品を観ていると、あっという間に時間が過ぎてしまったことを思い出します。まだ先生のことを知らない方は、ぜひ一度足を運んでみてください。
 
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、畦地梅太郎記念美術館さま(HP)よりお借りしました。本展は百貨店の画廊で開催されますが、画像を畦地梅太郎記念美術館からお借りするという形を取ることで、画像掲載に踏み切っております。
 
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