道立近代美術館、2012年7月20日(金)-9月9日(日)
清澄で深い情感をたたえた風景画により、世代をこえて人々の心をとらえてきた東山魁夷。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして、高く評価されています。
横浜に生まれた東山魁夷(本名・東山新吉)は、東京美術学校で日本画を学びました。約2年のドイツ留学の後、太平洋戦争への召集や肉親の相次ぐ死などの試練に見舞われますが、そうした苦難の時期を経て風景の美しさに開眼。戦後は『道』や『秋翳』といった風景画の名作を次々と発表し、日本画壇を代表する存在となりました。
本展では、美術学校在学中の貴重な作品にはじまり、風景画家としての評価を確立した戦後の作品や、ヨーロッパの風景画、京都の四季を情緒豊かに描いた京洛四季シリーズ、さらに唐招提寺の障壁画へとつながる水墨画など、晩年に至るまでの精選された作品約80点によってその画業をたどります。また、生涯にわたり創作の源泉となった北欧、東北をはじめとする北方の風景にあらためて光をあてるとともに、名作「道」が誕生するまでに描かれたスケッチや作家が折々にのこした言葉なども紹介し、東山芸術の誕生の背景をさまざまな角度からご紹介いたします。この機会に、戦後の国民的画家と謳われた東山魁夷の珠玉の世界をぜひご覧ください。
本展では、美術学校在学中の貴重な作品にはじまり、風景画家としての評価を確立した戦後の作品や、ヨーロッパの風景画、京都の四季を情緒豊かに描いた京洛四季シリーズ、さらに唐招提寺の障壁画へとつながる水墨画など、晩年に至るまでの精選された作品約80点によってその画業をたどります。また、生涯にわたり創作の源泉となった北欧、東北をはじめとする北方の風景にあらためて光をあてるとともに、名作「道」が誕生するまでに描かれたスケッチや作家が折々にのこした言葉なども紹介し、東山芸術の誕生の背景をさまざまな角度からご紹介いたします。この機会に、戦後の国民的画家と謳われた東山魁夷の珠玉の世界をぜひご覧ください。
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