★もうひとりのミギシコウタロウと節子と 展
三岸好太郎記念美術館、2012年1月21日(土)-3月25日(日)
三岸黄太郎(みぎしこうたろう・1930-2009)は、洋画家として著名な三岸好太郎(みぎしこうたろう)・節子夫妻の長男。彼もまた、高校時代より油絵をはじめています。1953年に銀座・兜屋画廊で個展を開催。以後フランスと日本を往来し、父母の感性を受け継ぎながらも自己の道を黙々と歩んで、シンプルな構成と繊細なマチエールで独創的な世界を打ち立てました。とりわけ母・節子とともに暮らした北フランスの風土から生み出された数々の風景画は、染み入るような詩情をたたえています。その寡黙にしてどこか唐突な感じは、夢のようでもあり、またほのぼのとしたユーモアや生活感をも含んで、観る者を惹きつけて止みません。
本展では、三岸黄太郎長男の三岸太郎氏の協力を得、三岸黄太郎の秀作を好太郎、節子の作品とともに紹介し、共通の資質や、この画家ならではの個性をさぐります。
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