今季も、釧網本線に「SL冬の湿原号」が戻ってきました。雪煙を吐きながら力強く走るSLは、道東の冬の風物詩にもなっています。部長は2012年1月28日(土)この「SL冬の湿原号」に乗車してきました。今回は、その報告です♪
C11型171号機は、1940年に川崎車輛で製造。深名線朱鞠内機関支区に配属されました。その後、瀬棚線、標津線で活躍し廃車。1975年から標茶町の桜児童公園で静態保存され親しまれていました。1999年NHK朝の連続テレビ小説『すずらん』の放映を機に復元。その後、地元からの要望もあり、2000年1月から「SL冬の湿原号」として運行され、標茶町への里帰りが実現しました。
また、C11型207号機は、1941年に日立製作所笠戸工場で製造。日高線静内機関区に配属されました。その後、瀬棚線でも活躍し、廃車。1975年から静内町で静態保存され親しまれていました。そして2000年。北海道鉄道120年記念事業のメイン行事である「SLニセコ号」運転に向けて復元されました。
札幌からの特急「スーパーおおぞら1号」から、釧路駅で乗り換えます。あまり時間が無くて、先頭車両を撮影できなかったのですが、車掌さんが鐘を鳴らしながら歩いている様子を撮影することができました。演出が、じつに心憎いですよね。撮影後、慌てて車内に乗り込みました。
この日は週末ということもあり、SL冬の湿原号を撮影しようと、アマチュアカメラマンがたくさん待機していましたよ。こちらに手を振ってくれたりして、なんだか嬉しかったです。
部長は指定席も取っていたのですが、もっぱら最後尾の「緩急車」に乗っていました。こちらはトロッコのようなこじんまりとした車両なのですが、釧路湿原のボランティア・ガイドさんが同乗してくださり、湿原の自然や、SL(蒸気機関車)について、お話してくださいます。
この「緩急車」には、だるまストーブがあり、レトロな雰囲気がたっぷりです。普通車両のほうも、雰囲気はよいですが、部長のお勧めは、こちらの「緩急車」。最後尾なので、レールが遠ざかっていく様子も観られ、マニアには溜まりません。
上掲画像は、茅沼駅付近で撮った、特別天然記念物「タンチョウ」です。茅沼駅は、現在は無人駅なのですが、歴代の駅長さんが餌付けしてきたことにより、タンチョウがやって来るようになりました。いまでは、茅沼駅は「タンチョウの来る駅」として、全国的にも有名です(この画像のみ、右下の虫めがねマークをクリックすることで、大きな画像で観ることができます)。