★旧義経隧道(旧張碓第五隧道)
函館本線の朝里駅と銭函駅とのあいだに、1905年(明治38年)に開設された「張碓臨時停車場」がありました。その後、「張碓臨時停車場」は「張碓駅」として昇格されましたが、2006年(平成18年)に廃駅となっています。
函館本線の朝里駅と銭函駅とのあいだに、1905年(明治38年)に開設された「張碓臨時停車場」がありました。その後、「張碓臨時停車場」は「張碓駅」として昇格されましたが、2006年(平成18年)に廃駅となっています。
その「張碓駅」のほど近くに、推定15mほどの素掘りトンネルが残されています。これが「張碓第五隧道」。通称「義経隧道」です。ここは、かつての幌内鉄道が開通していたところで、蒸気機関車の弁慶号や義経号が走っていました。「義経隧道」は、1870年(明治3年)の建築で、小樽市の史跡指定を受けているのですが、開通からすでに140年以上経っていることもあり、周辺は風化・浸食が激しく、崖は崩れ、坑口は崩れ落ちた土砂で埋まっています。また、ここに到るには足場の悪い崖を下りなければならず、付近は列車が減速せず頻繁に走るため、近づくのはかなり危険。そんな理由から、この遺産は、いままさに、打ち捨てられ、記憶から葬られようとしています。北海道最古にして、最後まで残された鉄道遺産の末路・終焉としては、寂しい気がします。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、ブログ運営者がみずから撮影したものです。
↓いつも観ていただき、ありがとうございます。きょうも1クリック、よろしくお願いします。