「観るだけ美術部」部長のブログ

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[道外展]★ワシントン・ナショナルギャラリー収蔵品展

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エドワール・マネ 『鉄道(Rail Way)』 1872年、
ワシントン・ナショナルギャラリー収蔵)
 
★ワシントン・ナショナルギャラリー収蔵品展
 国立新美術館、2011年6月8日(水)-9月5日(月)
 アメリカの首都、ワシントンD.C.に位置し、今年で開館70周年を迎えるワシントン・ナショナル・ギャラリーは、12世紀から現代に至るまでの西洋美術コレクション約12万点を所蔵する、世界有数の規模と質を誇る美術館です。本展では、同館でも特に質が高いことで知られる印象派とポスト印象派の作品の中から、日本初公開の約50点を含む全83点を紹介します。同館の心臓部とも言えるこれらの作品が、これほどの点数でまとまって貸し出されるのは極めて稀なことです。
 クールベやコローらバルビゾン派写実主義を導入部とし、印象派の先駆者といわれるブーダンやマネを経て、モネ、ルノワールピサロドガ、カサットら印象派に至り、セザンヌ、ファン・ゴッホゴーギャン、スーラなど、それぞれの表現によって印象派を乗り越えていったポスト印象派に続きます。アメリカが誇る珠玉のコレクションの数々をお楽しみください。
 
※「ワシントン・ナショナルギャラリー収蔵品展」公式HP
 
※「作品の解説」ヴァーチャル絵画館HPより マネ『鉄道』
 女性と少女の絵である。女性は本を手に、フェンスの手前に座っている。本には興味がなさそうである。子犬を膝で寝かせている。少女は立ち上がって、後ろを見ている。気をつけてフェンスの向こうを見ると、汽車の部分が見える。煙を吐いているので、今にもどこかに出発しそうである。少女は汽車を見ているのである。
 女性は、表情からすると、たいした面白いこともない日常を、ただ漫然と送っているのだろう。普通の生活である。普通の大人が送っているような。対照的に少女のほうは、汽車がどこに行くのか、とても興味がある様子である。19世紀は、汽車というと、冒険の象徴のようなものであった。子どもはささいなことに非常な興味を示す。
 我々が大人になって行くなかで、何かを失ってきた。この少女は、まだそれを持っているのである。もしかしたら少女は、この女性がまだ少女だったころの記憶かもしれない。
 印象派の画家たちは、我々の生活の中の、一瞬を捕らえて、描き出すのがとても上手である。マネのこの絵も、ある女性のふとした、瞬間なのかもしれない。次の瞬間で、彼女は現実に戻り,少女は消えてしまうのかもしれない。
 
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