「観るだけ美術部」部長のブログ

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あしたはきょうより、きっといい日。

[企画展]★細見浩 木版画展

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(細見 浩  『標津岳と花』  木版画
2000年、道立釧路芸術館収蔵)
 
★細見浩 木版画
 道立釧路芸術館、2011年5月28日(土)-6月18日(日)
 北海道川上町出身の木版画家、細見浩(1936年-)先生は、北海道学芸大旭川分校(現、北海道教育大学旭川校)を修了後、教師として赴任した中標津町に在住し、制作活動を続けています。ほぼ半世紀にわたる画業において、彼の作品には、四季折々の自然をテーマとした色彩および繊細豊かな、季節の誌情を柔和に謳い上げたてます。本展では、観る人の心を心地よくほぐしてくれる代表作約40点により版画世界をご紹介します。
 根室地方に住んでもう50年になる。山や川、原野、道東の自然の一つ一つが私にとっては身近なものになっている。四季を通してよく題材にしている武佐岳や標津岳、野付半島や知床の山々は見る場所によって大きく姿を変える。どの山にも共通して厳しい冬には山肌にぎくしゃくと枝が突き刺さっているような印象を受ける。
 根室の冬は厳しくて長い。それでも4月になると徐々に牧草地は緑に変わるが、まだ周囲の樹木は冬枯れのままでその向こうに見える山肌には雪が残っている景色に出会う。初夏には山肌も緑に変わり根室原野に多くの草花が咲き誇る。そして秋には静寂が訪れ木々は葉を落として厳しさが増してくる。
 このような繰り返しの中にも身近な生活の場面でその時々に小さい変化があり感動がある。そのような感動を版画で表現することは道東の風景に魅せられた者の喜びであると思う。これまで長い間住んでいても見逃してしまいそうな素晴らしい自然を感じ取り、その都度変化に富む風景を版画で表現したいと思う。」 細見浩
 
★「観るだけ美術部長」のつぶやき
 美術作品とは、作家さんが心に刻んだ風景、たとえば美しい風景に感動すればその風景を、家族や恋人との愛に感動したらその感動を、作家さんの感性で形にしたものだとぼくは思う。細見先生の展覧会に寄せた寄稿文を見て、細見先生は、道東の厳しい自然と正対し、その生命の躍動に心を打たれた気持ちを表現されているのだと感じた。美術家の真の感動とは、そういう場面に出会えた瞬間なのかもしれない。
 
★道立釧路芸術館、「細見浩 木版画展」HP
 
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