（ホアンキエム湖の中島・ゴックソン島に架かる棲旭橋）
★玉山祠・ホアンキエム湖
ホアンキエム湖に浮かぶゴックソン島に建つ廟。その創建は１３世紀の陳朝にまで遡るとされていますが、現在の建物は１８６５年に建てられ、のちに再建されたものです。入口の門柱には、著名な儒学者グエン・ヴァン・ズーによる書が飾られています。さらに岸から、真紅の棲旭橋（朝日の指す橋の意味）を渡って正殿（得月楼）へと進めば、内部には１３世紀に３度にわたる元朝の進撃を撃退した英雄、チャン・フン・ダオと、文・武・医の３聖人が祭られています。その隣室に鎮座しているのが、１９６８年にこの湖で捕獲された２ｍほどの大きな亀の剥製。この亀は、還剣伝説の亀ではないかと言われたこともあったそうです。
ホアンキエム湖は、ハノイ市街にある穏やかな湖で、市民の憩いの場。「ホアンキエム」とは「還・剣」の意味で、その名前の由来は、１４２８年、黎（レ）朝の始祖であった黎利（レ・ロイ）が、湖に棲む亀から宝剣を授かり、その宝剣で明朝を駆逐し、再び宝剣を亀に返したと言う伝説に基づいています。
