「観るだけ美術部」部長のブログ

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[講演会]★(当館学芸員)「ギャラリートーク 地域から見たアイヌ文化展」

(アカント ウン コタン展)

★(当館学芸員)「ギャラリートーク 地域から見たアイヌ文化展」

 ウポポイ/国立アイヌ民族博物館、2023年5月3日(木・祝)13:30

(WEBサイト→)

nam.go.jp

 阿寒湖畔のアイヌ文化は、伝統を正しく受け継ぐだけではなく、民族の違いを乗り越えて寄り添う人びとと、新しいものを生み出していく協働によって成り立っています。本展では、このような阿寒湖畔で花開いたアイヌ文化を紹介します。

阿寒国立公園観光協会発行「阿寒」、1939年)

 阿寒湖畔では、アイヌ文化の伝統が観光業に携わる人びとの間で受け継がれ、発展してきました。民具や土産品の作り手たちは、阿寒湖畔の観光地化と共に各地から集まり、切磋琢磨して技術を高め、また、芸能や儀礼は観光のなかでも受け継がれ、新しい文化も生み出してきました。アイヌ語母語話者が減少していく中にあっても、この地域ではアイヌ語が店名や施設名に使われるなど、現在も身近なものになっています。ここで紹介するのは、アイヌ湖畔のアイヌ文化のほんの一部にすぎません。この展示が、現在に受け継がれ、独自の発展を遂げてきたアイヌ文化を実際に体験できる「アカント ウン コタン」阿寒湖畔を訪れるきっかけになることを心から願っています。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、国立アイヌ民族博物館さま(HP)よりお借りしました。

 

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