「観るだけ美術部」部長のブログ

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[講演会]★(当館学芸員)「クローズアップ・トーク 厚岸国泰寺の200年展」

(『仏涅槃図』イメージ)

★(当館学芸員)「クローズアップ・トーク 厚岸国泰寺の200年展」

 北海道立釧路芸術館、2022年11月6日(日)14:00

(WEBサイト→)

www.kushiro-artmu.jp

(厚岸国泰寺の200年 祈りの造形 地域の記憶展)

 釧路市から車でおよそ1時間の距離にある厚岸町。太平洋に面した厚岸湾は、尻羽岬や大黒島に囲まれた天然の良港として、古くから船着き場とされてきました。

 江戸時代、幕府は南下政策を強めるロシアの動向を注視しながら、1804年(文化元年)に3つの寺院を東蝦夷地に建立しました。そのうちのひとつが、厚岸の国泰寺です。「蝦夷三官寺」と呼ばれるこれらの寺院は、2018年に北海道遺産に選定され、その特有の歴史が近年注目を集めています。

 歴代の住職は関東からはるか遠くの厚岸へと、幕府の命令により派遣されてきました。これに伴って、江戸から厚岸へもたらされた仏像、仏画、経典などは、地域の人々の心の拠り所として、現在まで大切に伝えられています。

 本展では、江戸時代末期から国泰寺に伝来された初代住職の肖像画や仏涅槃図のほか、住職らが厚岸を目指して歩んだ果てしない道のりを感じられる地図資料などを展示いたします。歴代住職らが書き綴ってきた『日鑑記』や『仏舎利授受之書』などの重要文化財23件も、前後期に分けて展観いたします。国泰寺の200年に及ぶ歩みをご覧いただく、またとない機会です、地域にたくわえられた文化遺産の魅力をご堪能ください。

 

※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、北海道立釧路芸術館さま(HP)及び、厚岸町海事博物館さま(HP)よりお借りしました。

あしたはきょうよりもっといい日。