J1リーグの第31節は10月8日(土)ホーム、札幌ドームにて、アビスパ福岡と対戦します。福岡には、今夏出かける予定だったのが、コロナ禍で断念した経緯があります。アビスパ福岡は、現在は降格圏を抜け出そうと競っているチームのひとつ。でも、コンサも負けられない! そこで今回の「勝利をいただきます!」では、「梅が枝餅」を近所のスーパーで購入いたしました。
「梅が枝餅」は、福岡県太宰府市の定番お土産です。その歴史は古く(伝承も含めて)平安時代にまで遡ります。太宰府に左遷されていた菅原道真が、安楽寺の門前で元気をなくして憔悴していたそうです。その姿を見た老婆は、哀れに思い、元気を出してほしいとの願いから餅を差し入れしたそうです。その餅は甘くて、以後道真はこの餅が好物になりました。道真が客死したのち、老婆は餅に梅の枝を添えて墓前に供したのが始まりとされています(楠 喜久枝『福岡県の郷土料理』同文書院)。
もう一説としては、菅原道真が左遷軟禁状態で、食事もまともに供されなかった折、老婆が部屋の格子ごしに餅を差し入れようとしたそうです。しかし、手では格子越しに差し入れができなかったため、梅の枝に差して差し入れたそうです(絵巻物にも描かれているそうです)。
梅ヶ枝餅は、小豆餡を薄い餅の生地でくるみ、梅の刻印が入った鉄板で焼いた郷土菓子。焼きたてをその場で食べるとパリッとしていますが、冷凍の商品はどうしても柔らかい食感になってしまうため、電子レンジで20秒ほど加熱した後で、ビニールシートを外してオーブントースターで1.5分ほど焼くと美味しいそうです。やってみましたが、なかなか美味しかったですよ。
ちなみに、本家や元祖に相当する店舗はいまのところ不明なのだとか。一時期、どの店舗も「本家」「元祖」を表示していたそうですが、誤解を招くため、現在ではどの店舗も「名物」と表記しているそうです。
さあ、これで「梅が枝餅」もしっかりいただきましたので、北海道コンサドーレ札幌の勝利も間違いなし! この試合は、ほんとうに負けられない試合。粘って、ここで一気に残留を決めて安心したい! 気合を込めて、アビスパ福岡から「勝利をいただきます!」頑張れ、北海道コンサドーレ札幌!!