10日目は、タシュケント市でナヴォイ劇場を見学したあと、高速鉄道「アフロシャブ号」で移動、「青い都」「シルクロードの宝石」と言われる世界遺産都市サマルカンドを目指します。
ナヴォイ劇場は、タシュケント市内中心部に位置する市内最大級のオペラ劇場です。ウズベキスタンの英雄とされる文学者、アリシェール・ナヴォイにちなんで名づけられました。この美しい劇場が造られたのはソ連時代のことです。設計者はレーニン廟などの設計で知られるチューセフで、1947年のこと。当時ソ連第4の都市に相応しい荘厳な劇場でした。
この劇場が日本とは忘れられない繋がりがあります。第2次大戦後この地に連行された日本人抑留者が、ナヴォイ劇場の建設に関わっているのです。当時ウズベキスタン各地の様ざまな場所で日本人抑留者たちが運河や発電所などの工事や建設に強制的に動員されましたが、ここもそのひとつでした。現地労働者も建設に参加しており、この劇場は日本人とウズベク人、ロシア人などが共に協力して造り上げた民族友好の証でもあります。この建物は70年以上経っているにも関わらず、大きな地震や災害にも耐え、日本人の仕事の緻密さは驚きをもって現在でも語り継がれています。
少し時間があったので、バザールにも寄ってみることになりました。タシュケントは、ウズベキスタンでも有数の工芸が盛んな町です。バザールでは、果物や牛肉などと一緒に、様ざまな工芸品が売られていました。
タシュケント駅に戻り、ウズベキスタンが誇る高速鉄道「アフロシャブ号」に乗って「青の都」「シルクロードの宝石」とも言われるサマルカンド市に向かいます。列車は2時間ほどの乗車でした。
あしたはサマルカンドの市内観光ですが、ホテル到着後に少し時間があったので、周辺のバザールを覗いてみました。バザール大好き。
画像は「スザニ」と呼ばれる、ウズベキスタン伝統の布地です。これを使ったスカーフやハンカチも売られていました。異国情緒たっぷりです。