★キース・ヘリング アート×コミュニケーション展
札幌芸術の森美術館、2021年7月17日(土)ー9月26日(日)
(WEBサイト→)
単純な線で即興的に生み出された人や動物。地下鉄の広告版への落書きから始まったキース・ヘリングのアートは、1980年代のニューヨークから一気に世界へ広まっていきました。ストリートから名声を博したアーティストと言えば、最近ではバンクシーが挙げられますが、キース・ヘリングはその先駆者であったと言えるでしょう。
ヘリングは、アートはすべての人のためにあるべきだと考え、デザイングッズを販売する「ポップショップ」を開店して富裕層以外の人々にもアートを身近なものにしました。また、世界中の子どもたちとワークショップを行ったり、反戦反核、人種差別撤廃、エイズ流行終結のためのポスターを制作するなど、社会的な活動を数多く手がけました。1990年の早すぎる死から30年が経った現在でも、彼の作品は人々を魅了し、ファッションブランドなどとのコラボレーションも後を絶ちません。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響で、人々が物理的にも精神的にも疎遠になりがちな昨今、「アートを通じてコミュニケーションをしたい」と語ったヘリングの作品は、人々を分断する溝を埋め、より一層の輝きを放つことでしょう。
本展は、山梨県小淵沢にある中村キース・ヘリング美術館が所有する貴重なコレクションおよそ160点により構成されるものです。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、札幌芸術の森美術館さま(HP)よりお借りしました。