この日は、終日市内観光。西安市は、かつては「長安」と言い、13の王朝の都が置かれた古い町です。日本との繋がりも深くて、平城京、平安京のモデルともなりました。真っ直ぐに延びる大通りなど、いまでも城壁の中は碁盤の目のような街並みが残っています。
西安に行ったら、外せないのが「秦始皇帝陵、兵馬俑博物館」です。半ドーム型の建物(大きな体育館という感じ)には、世界遺産に登録されている兵馬俑抗が、そっくりそのまま保存されています。地位も財産も、すべて手に入れた始皇帝が、唯一手に入れられなかったのが「永遠の生命」。死後の世界も栄えあれ、と願った始皇帝の夢の跡でもあります。
城壁の西側は、まさにシルクロードの起点。多くの旅人や商人、僧侶などがここから旅立った場所でもあります。西門を出てすぐのところに、シルクロードのモニュメントがあります。
大雁塔は、玄奘三蔵ゆかりの寺院です。玄奘三蔵は、「西遊記」の三蔵法師のモデルとしても有名ですね。国禁を犯してシルクロードを横断してインドに渡り、仏舎利と多くの経典を持ち帰ったスーパーヒーローです。大雁塔は、その玄奘三蔵の偉業を記念して造られた建物で、仏舎利と多くの経典が収められています。
途中、イスラム族の多い回民街を散策しました。その途中で軽食として「肉夾莫(ロウジアーモ)」を食べました。イスラム族が多い西安ならではのファストフードで、要するに中華バーガーです。香草がきつくないので、日本人には合うかもしれません。
この日は、結構歩きました。兵馬俑抗、大雁塔、鐘楼、鼓楼、明代城壁、華清池、回民街・・。あしたは天水市に移動なので、早めに就寝します。