「観るだけ美術部」部長のブログ

「観るだけ美術部」勝手に部長です。入部希望者は、コメント欄にメッセージを残してください。折り返し、勧誘に伺います(笑)。

あしたはきょうより、きっといい日。

[シルクロード]★河西回廊 西安とシルクロード石窟寺院 1日目 (003)

 

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(「「観るだけ美術部」部長のシルクロードキャラバン(妄想編)」の予定ルート)

 「観るだけ美術部」部長が初めて「シルクロード」と出会ったのが、中学生のとき。当時の音楽の先生が貸してくれたカセットテープに、喜多朗さんの「シルクロード」が入っていて、そこからNHKの番組本編も見て、何て奥深い世界なのだろう、と思ったのが最初です。その後、大学で東洋史を専攻し、卒業論文では西域の古代都市についてまとめました。中国には3回、旅行しました。

 「シルクロード」という言葉には、エキゾチックなロマンや郷愁を感じます。しかし、現在の中国の経済発展は想像をはるかに超え、地方都市にまで急速に進んでいます。かつてNHK特集で見た「ポプラ並木とロバ車の風景」は、いまではもうありません。かつての面影は、日本と同様なのかもしれませんが、急速に消えつつあります。

 

 「観るだけ美術部」部長は、成田空港出発8時30分のフライトとなりました。ちょっと早い時間のフライトだったので、成田空港近くのホテルに前泊しました。西安市には14:30の到着予定でしたが、若干遅れて15時くらいとなり、手荷物の回収などもあって、この日はそのままホテルに行きました。

 

 きょうのホテルは「唐華賓館」さん。日本人ツアーでもよく使われるホテルで、「観るだけ美術部」部長も実際に泊まったことがあります。ホテルのロビーで生ピアノの演奏をしてくださり、一緒に行った両親も感激していたのを覚えています。

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(唐華賓館。大雁塔に隣接していて、唐代の宮殿様式で造られています)

 この日はホテルで休息して、翌日からの観光に備えます。夕食は「羊肉泡莫」(ヤンロウパオモウ)という西安周辺、隴西地方の伝統料理でした。

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(「羊肉泡莫」(ヤンロウパオモウ)西安周辺、隴西地方の伝統料理)

 伝説によると、唐代のとある将軍が、西安の郊外に閉じ込められていたとき、気温が極めて寒かったため、体調を崩す兵隊が続出したそうです。それを見かねた将軍が、羊肉を使ってスープを作ったところ、兵隊の体調がすこぶるよくなった、というこの地方独特の伝統料理です。小麦粉を練った「ナン」のような硬めの粉っぽいパンを小さくちぎって丼に入れ、そこに羊肉と香草や香辛料で味付けしたスープを張ったもの。胃にも優しく、シルクロードの起点の町、西安ならではの風情たっぷりの料理でした。

あしたはきょうよりもっといい日。