★大雪高原温泉 高原温泉山荘
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大雪山の東側、かつては「裏大雪」と言われた東大雪の奥深くにある一軒宿が「大雪高原山荘」です。冬季間は休業となるため、6月から10月の4カ月間、つまり1年が123日しかない奥深い宿です。
外観はロッヂ風で、厳しい冬にも耐えられそうな頑丈な立派な建物です。1964年(昭和39年)に建てられ、北海道内では最も標高の高いところに建つ温泉宿で、「日本秘湯を守る会」の会員でもあります。館内は近年改装されてとても過ごしやすくなりました。
周辺はすでに標高が1260mもあり、高山植物の宝庫。沼めぐり登山コースともなっているので、登山者や家族連れなどで例年賑わっています(今年はコロナウィルス流行の影響で、例年とは違う様相です)。1968年(昭和43年)には昭和天皇、皇后両陛下が行幸されているほか(山荘手前に行幸記念碑があります)、三笠宮寛仁殿下一行など皇室の来訪も多いそうです。ちなみに、三笠宮寛仁殿下が1964年(昭和39年)にお越しになった際、高原沼から高根ヶ原に抜ける最短ルートが開削され、そのルートは現在でも「三笠新道」に名前で残っています。
泉質は少し白濁している酸性硫化水素泉で熱め、高血圧や動脈硬化にも効くとか。でも何よりも、長い縦走の終わりに、歩いてきた道を眺めながらお湯につかるのが格別です。付近は大小の沼が点在しており(高原沼)、「日本で最も早い紅葉」が見られ、その美しさは「日本で最も美しい紅葉」とも言われます。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、秘湯宿ドットコムさま(HP)よりお借りしました。