★神田日勝 没後50年記念 大地への筆触展
東京/東京ステーションギャラリー、2020年4月18日(土)6月2日(火)-6月28日(日)
(WEBサイト→)
NHK連続テレビ小説『なつぞら』。同作の登場人物である山田天陽は、画家・神田日勝がモチーフになっていることをご存知でしょうか。
神田日勝は1937年東京生まれ。1945年に空襲に見舞われ、一家で苦難を乗り越え北海道・十勝に入植しました。神田日勝は東京藝術大学に進学した兄の影響で油彩を描き始め、1956年には道内の美術展で《痩馬》が入選。以来、農業を続けながら画家の道を歩むこととなります。
農業と画業の両立は厳しいものでしたが、日勝は次第にその評価を確立していきます。しかし、同時代の抽象表現主義の動向にも反応し、新たな境地に踏み出そうとした矢先の1970年、病気のため32歳の若さでこの世を去ることになります。遺作となった《馬(絶筆・未完)》ではむき出しのベニヤに馬の半身が克明に描かれ、日勝の儚くも力強い生き様を物語っています。
「農民画家」と呼ばれることを嫌い、「農民である。画家である」と語っていた日勝。その展覧会「神田日勝 大地への筆触」が東京ステーションギャラリーで開催されるています。東京では40年ぶりの回顧展となる本展には、馬や牛を描いた代表作から、強烈な印象を残す最後の完成作《室内風景》まで多彩な作品が集結しています。
※なお、こちらの掲載画像は、当ブログが独自に定めるガイドラインに基づき、東京ステーションギャラリーさま(HP)、並びに神田日勝記念美術館さま(HP)よりお借りしました。