★旧大岸小学校鉱山分校校舎、ｉｙｕｔａｒｉ（豊浦町）
今回紹介するのは、２００７年（平成１９年）児童の減少により統合された、旧大岸鉱山分校の校舎です。現在はリノベーションされ、豊浦町が新規就農者の育成や６次産業の推進、地域コミュニティの活性化を行うため、「地域産業連携拠点施設」として活用されています。また、加工室やフリースペースを利用し、町民や観光客が集える場所として、地場産品を活用したカフェをオープンさせました。
カフェ「ｉｙｕｔａｒｉ（イユタリ）」は、洞爺湖町で雑貨店経営の経験を持つ塚原弘美さんと、町の元地域おこし協力隊で仙台市出身の菅野小織さんが共同経営しています。
コーヒーは「イユタリブレンド」か「コバコブレンド」か選べる。いずれもオーガニックのフェアトレード豆を利用したオリジナルのブレンド。「イユタリブレンド」のアイスコーヒーは、程よい苦味と控えめな酸味が飲みやすく、暑い日にぴったり。牛乳の風味が豊かなホイップがのったチーズケーキには、豊浦町特産のイチゴが添えられています。チーズケーキは３種類あり、プレーン、キャラメル、チョコチップから選べます。テイクアウトも出来るので、旅の途中でも気軽に立ち寄れます。
ホットサンドやチーズケーキなどの軽食が楽しめるほか、仙台で焙煎（ばいせん）された２種類のオーガニックコーヒーを用意。店内は大岸小で使用された机や棚を生かしたつくりで、衣類、食器などの雑貨が空間を彩っています。休日には順番待ちができるほどの来客があるそうですよ。
大岸小学校鉱山分校は、１９４２年（昭和１７年）大岸国民学校大鉾岸分教場として開校したのが始まりで、校舎もほぼ当時のものが残っていると思われます。１９４７年（昭和２２年）大岸中学校として校舎が転用され、１９５２年（昭和２７年）その校舎を転用して、鉱山分校は開校したそうです。
