★平面コレクション展 モノクローム:モノローグ、ダイアローグ
中原悌二郎記念旭川彫刻美術館、2019年12月7日(土)-2020年3月15日(日)
(WEBサイト→)
https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/sculpture/sculpture_update/d066882.html
旭川市彫刻美術館では、彫刻作品のほか、彫刻家によって描かれた素描や版画など、900点近い平面作品を収蔵しています。
この平面コレクションの中から、単色(モノクローム)で描かれた作品を取り上げ、色彩のない、あるいは色彩の少ない画面の中から、作者独自の世界を表現したものを紹介します。
デッサン、クロッキーなどは木炭やコンテ、あるいは鉛筆等の黒などの単色で描かれることが多く、平面表現の最も原初的なものであるといえます。
また、敢えて単色で表現するということは、限られた色彩により、描写がが集中され、深化された表現となっています。
今回紹介する作品は、単色の表現作品の中でも特に、日記などのように他者を介在しない表現、作者の独白(モノローグ)であり、作者の作家の精神性や内面を表出させています。同時に造形として表現するという行為によって、自己を客観視し、自己との対峙という対話を経ているものであるともいえます。
本展では、こうした作家が表現するより内面的な、より私的な、また独自な世界の魅力をご観覧いただきたいと思います。