「観るだけ美術部」部長のブログ

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[常設展]★モンパルナスの灯 エコール・ド・パリの群像展

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(ハイム・スーチン『祈る男』 1921年ごろ)
 
★モンパルナスの灯 エコール・ド・パリの群像展
 北海道立近代美術館、2010年10月29日(金)-2011年1月23日(日)
 芸術の都として知られるフランス・パリ。その中心部を流れるセーヌ河を挟んで、ふたつの丘陵地帯があります。右岸側の「モンマルトル」と、左岸側の「モンパルナス」です。
 「モンマルトル」は、19世紀半ばまでは、ブドウ畑や風車が建つ、のどかな田園地帯でした。やがてその景観に魅せられた芸術家たちが移り住み、芸術家の町として有名になります。しかし、次第に歓楽街と化していき、観光地化が進み、家賃も高騰する中で、1910年以降、芸術家たちは、やがて「モンパルナス」に移住するようになります。
 「モンパルナス」の語源は、ギリシャ神話のパルナッソス山(=文芸の女神たちが住む山)に由来するそうです。1920年以降、ここに多くの知識人や芸術家が住みつくこととなり、画家や彫刻家のみならず、作家や詩人、思想家など、ジャンルを超えて多彩な交友関係が結ばれました。園なかには外国人も多く居り、世界中から集まった優れた才能が、あたかも核反応の如く、分裂や融合を繰り返し、巨大な創造のエネルギーが誕生しました。まさに、美神たちが宿る山の名前にふさわしい町だったのです。
 しかし、創造のエネルギーが激しいほど、逆にその生命ははかないものでした・35歳で病死したモディリアーニや、45歳で自殺したパスキンなど・・。激しく燃焼し、光を放った創造の魂は、異郷の地で燃え尽きたのでした。
 同時代のジャーナリストで美術批評家、M.ジョルジュ=ミシェルによるモディリアーニの伝記小説に、『モンパルナスの灯』というものがあります。ここに語られている芸術家たちの伝説は、同時に、モンパルナスという町の伝説そのものだったとも言えるでしょう。この町の年代記とも言うべき、この小説のひそみに倣ったのが、今回の特別展です。この時代の雰囲気が感じられる展覧会になるはずです。
 
★北海道立近代美術館、「モンパルナスの灯 エコール・ド・パリの群像展」HP
 
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