★函館高竜寺(明治12年建築)
高龍寺は、1633年(寛永10年)松前の法源寺の末寺として、亀田に建てられた寺院で、現在の建物は、大火で焼失した後1879年(明治12年)移転したときのものです。
伽藍の配置は、山門と本堂を直線で結び、それを囲むように左手前から金比羅堂、位牌堂、開山堂が建ち並び、右手に鐘楼が建ち並ぶように構成されています。本堂は入母屋屋根で、下に裳階(もこし:軒下の壁に差し掛けられた庇)を廻しています。寒冷な気候への対応か、縁を外部だけでなく室内にも巡らせています。装飾豊かな山門は、越後衆の仕事といわれています。