★蘭繁之の手仕事「美」にこだわった津軽の奇才展
北海道立文学館、2010年5月29日(土)-2010年7月11日(日)
「緑の笛豆本の会」を主宰し、装幀芸術家、詩人としても全国に知られた蘭繁之(らんしげゆき)氏(弘前市生まれ、1920-2008年)。石川啄木、川上澄生、棟方志功、竹久夢二、畦地梅太郎ら、おなじみの文学者や芸術家をテーマにした手づくりの豆本ばかりではなく、硝子絵や陶板などを装幀に用いた大型特装本にも贅を凝らし、津軽の手仕事師として生涯を終えた蘭繁之の「美」への関心は、とどまることを知りませんでした。蘭氏はまた、稀覯本や版画、焼き物など美術品の熱心な収集家でもありました。日本ペンクラブ会員、弘前ペンクラブ顧問。2000年、青森県芸術文化振興功労章を受章。著書に『夢二幻想』『蘭繁之句集』『童謡集 慈悲心鳥』などがあります。
本展では、没後に夫人の川村慶子氏(詩人/北海道出身)から当館に寄贈された多くの手仕事作品とコレクションをもとに、「美」にこだわった津軽の奇才の足跡が紹介されます。
★北海道立文学館「蘭繁之の手仕事」展HP
http://www.h-bungaku.or.jp/exhibition3/2010/ran.html