★遠軽駅
JR遠軽駅(えんがるえき)は、石北本線にある主要な駅のひとつ。特急「オホーツク」の停車駅でもあります。かつては、名寄本線が接続しているなど、古くからの交通の要衝でした。
駅の構造は、2面4線の単式・島式ホームの組み合わせ。道内唯一のスイッチバックの駅でもあります。駅舎は、少し高い位置にあり、1932年(昭和7年)に建築されたもので、北海道のなかでも指折りの名駅舎でもあります。
遠軽駅は、1915年(大正4年)に北見と湧別を結ぶ「湧別軽便線」の駅として設置され、後に湧別線となったのですが、石北線開通時に、遠軽以北が名寄本線に編入されました。石北線の分岐駅は、遠軽にするか、安国(現在の下生田原)にするかでもめたそうですが、結局は、遠軽からスイッチバックで分岐することになりました。名寄本線は、1989年5月1日に廃止されました。当時の遺構は、スイッチバックと、広い構内だけ。往時の賑わいを感じられないのは寂しいですね。
遠軽町は、人口1.8万人。開拓の初期には海岸の湧別や、屯田兵の入った上湧別に中心がありましたが、遠軽も北見道路との分岐点として発展し、1919年(大正8年)に上湧別村から独立。そして遠軽から、さらに生田原、丸瀬布、白滝が分村されることになりました。
遠軽駅では進行方向転換のため特急も2~3分停車します。下車する余裕はないが,遠軽から駅弁「かにめし」が積み込まれます。この「かにめし」は、北海道でいちばん旨いとの評判も。特急列車停車時のみ、立ち売りもされるようです。