★登別温泉 鉈作観音像
1666年(寛文6年)美濃国の僧、円空上人が、道南各地を巡錫しながら、鉈(ナタ)1丁で、観音像を刻み、各地に奉納するという修行の旅に出ていました。その折、登別温泉にも立ち寄り、ここにも1体の仏像が安置され、当時の「権現沢」に祀られていました。
この鉈作観音像は、1911年(明治44年)の山火事で、一時行方がわからなくなってしまいましたが、その後、黒焦げになった姿で発見されたため、再び小さな祠を建てて、大切に祀られるようになりました。現在は、地獄谷展望丘の一角に、祠が移されて、地獄谷を見下ろしています。